2013年が始まり、もう10日が過ぎた。
すっかりいつもの日常が始まり、新しい物事がだんだん加速しながら動いていく。
「先手必勝」とばかり新年からバリバリ働く人も居れば、まだまだ正月気分をひきずった楽しそうな顔をしている人も。
いずれにせよ一様に、来るべき年への期待と多かれ少なかれ意気込みを持って、1年を進み出している。
僕はというと、特に変わらない。例年通り、今年の10大目標を立てた。
昨年の10大目標を振り返り、できなかったことの見直しとともに、今年も引き続き取り組みたいことを見つけ出す。
自分の将来のありたい姿を再確認し、それに向けて今年取り組みたいことを洗い出し、10個に絞る。そして、印刷して自宅トイレに貼り付けるのである。
(10大目標については昨年のエントリご参照)
http://www.minato55.com/2012-started/
独立して良かったなと思うことは幾つかあるが、そのうち一つは「自分が成し遂げたいこと」がどんどん明確になってきたことだ。
大学生の頃から、僕も最近のワカモノに勝るとも劣らず、折に触れて自分探しをしていた。「自分の人生で何を成し遂げたいんだろう」、と。
旅で自分を見つめようと、ご多分に漏れずインドで一人長期放浪をしたり、国内自転車の旅をして思いつきで下車して、目の前にある山に登るなど(しかも雪山で遭難しかけた)、いろいろやっていたけど、全然見つからない。やりたいことが言える友人、働きたい会社がある友人をうらやましく思った。
で、こんだけ探してみてみつからないならしょうが無い、と開き直り、こうすることにした。
まず35歳で独立すると決めた。それまでに自分の成し遂げたいことを見つけるのだ、と。期限を大幅に伸ばしたのである。
そして、それまでスキルを高め、色々な経験をしよう、と何となく自分の方向性・志向に近そうな方に向けて直感で、(そして人の縁で)働く場所を選んでいったわけだ。ちょうど、自分の登るべき山がありそうな方向に向けて、とりあえず目の前にある山を登り始めるように。
35歳になり、自分との約束通り会社を辞め、会社を創った。ゼロベースになり、何でもやっていいんだよ、という環境になったという点では、大学生の頃の自分と変わらなかった。
でも、それまで10数年、自分の感じる方向に向けて山をアップダウン、行ったり引き返したりしているうちに、視野や世界が変わっていった。行き交う様々な人と会い、彼らが登りたい山について見聞きし、こういった生き方がいいな、という人を何人も見つけた。その10数年の経験が自分の中のコンパスとなり地図となっていた。
独立すると誰しもが不安に陥る時がある。その時に支えと成るものあると無いとでは大違いだ。不器用な自分は、こういう10数年の紆余曲折を得て、ようやく自分の登りたい山が見えてきたようだ。しかもそのためのコンパスやこれまでに登ってきた道筋も載った地図も携えて。
目標さえ決めてしまえば、あとは、自分が得意(だと思っている)実行のみ。目標を立て、PDCAサイクルを回しながら、柔軟に、且つ愚直に進んでいく。
人生は短い。成し遂げたいことは多い。そんな健全な危機意識を持ちながら、今年も年末年始、10個の目標を立てるのである。
(そして達成できるのはそのうち何割しかないという・・・)